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35日目!中編 タージ・マハル観光 -アグラ- [インド旅行記-アグラ]

dekisugi.jpg

タージ・マハルは想像以上に遠かった。

おそらく三十分近くリキシャで走ったはずだ。

やはりこれで100ルピーは安いなと、オレは小さくほくそ笑む。



さて、タージ・マハルである。

タージ・マハルといえば世界的にも有名な遺跡であるが、
バックパッカーには、とてつもなく高い入場料を取られることでも有名だ。

その外国人価格はおどろきの750ルピー!!!
(1,125円*1ルピー1.5円で計算)

なんだか円に直すと、はぁそれで・・・?で終ってしまいそうな値段に見えるが
いやいや、インドって安宿とはいえ200ルピーくらいで宿泊できるんスよ?
750ルピーは完全に異常です!

*脚注 インドでの体感価格は1ルピー×10ぐらいでしょうか・・・
つまり100ルピーは1000円ぐらいに感じられます。
すると750ルピーは・・・

*脚注 ちなみにインド人は入場料20ルピーです。
この差別政策に憤った各国の豪の者たちが、
現地人に紛れ入場しようとしますが、めっちゃ怒られます。


オレは750・・・ああ・・・750・・・ルピーを・・・支払って・・・
ガラガラの外国人用入り口に並んだ。


few people line.JPG
《外国人用入り口、右はインド人用入り口》

すぐ隣のインド人入り口は大行列である・・・


すたすたと外国人入り口を歩いていると、恨めしそうな視線が突き刺さる。

くっ!20ルピーだろうが!あんたらが払ったのは!

オレはなぁ、あんたらの38人分払ってんだぞ!

そんな羨ましそうな目で見るな!



red gate.JPG

遺跡の中はきちんと整備されていて、
ゴミひとつ落ちていなかった。

ここは本当にインドか?と疑うほどだ。



agura.JPG

そして赤い門をくぐるとタージ・マハルが見える・・・
それは行ってよかった!と今でも言える圧倒的な遺跡であった。

人は多いし、廃墟感はないし、入場料も高い。

どう考えても、好きになれない遺跡のはずなのに、
オレはひと目でこのタージ・マハルに圧倒されていた。

その圧倒敵すぎてうまく表現できないが
無理やり表現するなら完全な白色、完全なシメントリー、完全な美というものがそこにあった。

agura2.JPG

だが、これを作らせた人間はまちがいなく狂っていると思う。
その美しさは完璧すぎて、どこかパラノイアじみた印象をオレに与えていた。


オレはタージの横にあるモスクに腰を下ろし
ずっとその偏執狂じみた美しい建物を見続けていた。

何十分ぐらいそうしていただろうか。
気がつけば隣に誰かが座っている。

顔を見るとそれは、本物ののび太そっくりの顔をした男であった。

彼がいつからそうしていたのかは分からないが、
オレと同じように、じっとタージを見つめている。

agura3.JPG

いつのまに・・・そう思って彼に視線をやると、彼もオレに気付き、
チョコンと頭を下げてきた。

彼は日本人のようだ。

のび太と同じようなメガネを付けた彼は非常に饒舌な男で、
話し相手に餓えていたのか、俺にガンガン話しかけてきた。

その話の中で、彼が多分日本で一番有名な大学の学生であることがわかった。
オレの中で彼のアダ名はのび太(偽)から出来杉へとランクアップする。

dekisugi.JPG


少し顔色の悪い出木杉くんはこれが初めての海外旅行らしい。

人の事は言えないが、よくこんな国をはじめての相手に選んだなと思う。
ドMなんだろうな・・・

すると、彼はタージを見つめながらふと思い出したように
「そういえば、ニューデリーで同じホテルにいた893みたいな日本人が
タージ・マハルに現地人枠で挑戦したって言ってましたよ。」と笑いながら言った。

へえ!マジでやったヤツいるんだ!?
「すぐに追い返されたらしいんですけどねw」

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そりゃそうだろうねw

それってどんな奴だったの?と聞くと
「なんて言うんですか?身体中に刺青があって見た目が凄く怖いんですよ。
一緒にいる連中もなんかアウトローな感じでしたし・・・
迫力ありすぎて、話しかけられなかったです。」

ああwそりゃあ、お近づきにならずに正解だよ。
どうみてもカタギちゃうもんねw
なかなかいい危険察知能力持ってるじゃんw

「そうですよねw」
「そういえばのび太さん、明日はどうされるんですか?」

明日ヒマなら一緒に・・・と言外に匂わせながら出来杉君が聞いてくる。

なかなか面白いヤツだが、もう明日のチケットは取ってしまっていることを思い出し、
「ああ、さっきデリー行きのバスチケットとってさ。明日ここを立つつもりなんだ。」と
少し残念そうな表情で言葉を返す。

彼も少し残念そうに
「バスですか?それってどれくらいするものなんですか?」と尋ねてくる。

えーと、これは350ルピー(約525円)だね。

「ええええええええ!?」
う、うん?

「ま、マジですか?」
うん・・・どうしたの?そんな驚いた顔して・・・

「オレ・・・電車でデリーからアグラまで4,000円だしましたよ・・・?」

聞くと彼はインドでの電車などの移動手段はすべて日本の旅行代理店でお願いしたらしい。

ちなみに彼はその国立大学に安いからという理由で入学している。
(口に出して言ってみたい日本語だよなぁ・・・)
そして、彼は「仕送りはアレなんで、生活費はバイト代からだしてます。」という苦学生である。


akutokugyousya.jpg


日本の業者は、インド人よりやり手かもしれん・・・


青い顔をして、しょげかえる彼に、
まぁ安全を買った思えば安いもんじゃんw
旅なんて楽しんだもん勝ちだぜwと努めて明るく言ってみたが
彼は、まだ俯いたままである。

あ、あれ・・・?彼の様子をよく見ると、青い顔だが熱があるように見えた。
聞くと腹も下しているらしい。

は、はやく言えよ!!!!

クスリはこの旅には持ってきていないとの事なので
オレは常備薬を渡し、彼を外に連れ出した。
drugs.jpg

ホテルまで送ろうか?と聞くと「一人で大丈夫です・・・」と言う。

ひとまず、オレの泊まってるホテルの名刺を渡し
常備薬余ってるからさ、欲しかったらおいで。
六時位には部屋戻ってると思うから、と伝える。

「本当にすいません・・・」
そうつぶやく出来杉君を乗せたリキシャは去っていった。

まずは安心と、一息つき、あたりを見渡すと
オレの雇ったリキシャマンは早くもオレを見つけ、遠くから手を振っている。

オレはお遊びがここまでであることを思い出した。

そう、これから宝石屋と心を摘む戦いをしなければならない。ということを。




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