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30日目!前編 インド人襲来、派閥闘争編 -カジュラホ- [インド旅行記-カジュラホ-]

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沐浴池近くのカフェに行く。

ホテル前のメインストリートにも多くのカフェがあるのだが
そこでは店中でも客引きが横行しているので
落ち着いてチャイを楽しめない。


だがこの水辺のカフェは、メインストリートから少し外れているので
静かに時間を過ごすことができる。

そんなお気に入りの隠れ家だ。

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《カジュラホのメインストリート》

何時間かそこで過ごし、
ホテルに戻ろうとメインストリートを歩いている時にそれは起こった。


「おい!なんでホテル移ったんだ!」


見知らぬインド人たちが唐突にオレを怒鳴りつけてくる。
なんというか、いきなり喧嘩腰だ。


しかし、すでに終わった話を蒸し返さない、風のように爽やかなオレは
うっす!安かったからっス。じゃあ!とスピーディに話を終え、ホテルに戻ろうとした。


するとオレの言葉が理解できなかったのであろうか
「いま、バラのホテルにいるんだろ!あそこは悪いホテルだぞ!!!」
「はやく元のホテルに戻れ!オレはおまえを心配してるんだ!」

と検討外れなご意見をわざわざツバを飛ばして、叫んでいるではないか。


意思の疎通が出来ないのに会話してもムダなので、
無視して歩くのだが、
まるで大名行列のように若者たちはガヤガヤとついて来る。

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《インド式大名行列の例》

う、うじゃい・・・


状況から考えると
こいつらは昨日まで泊まっていたホテルの派閥『西の若手』の連中であろう。


しかし、なんと予想通りな展開であろう。

派閥の話をサンディから聞いた時から、
ホテルを移ることで、なんらかのトラブルが起こることは予期していた。

そういった意味での動揺はないが、
こいつらの交渉術が大雑把すぎてビックリだ。

こんな対応で、わかりました!戻ります!なんて展開になるはずがないだろうが!



当然のごとく無視を続け、バラのホテルに入ろうとすると
若者の一人が「ちょっと、待て!」とオレの手を掴み行く手をさえぎる。

言葉争いをしても、暴力は絶対にしてはならない。
これがインドのルールである。

手をつかむ。

こんな些細なことですらで暴力になってしまうという事を、
オレはインドの大地に教え込まれていた。


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キャー!なにするんデスカー!オレがそう叫ぶと、

それを合図にバラのホテルからは若者たちが「応!」と飛び出してきた。

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おやおや、すばらしい動きですねえw


ふふふ・・・こんな展開になった時に備えて、
サンディさんとの人間関係を構築したのですよ。


さぁ、ヤっておしまいなさい!サンディさん!!


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バラのホテルから出てきた頼もしい援軍たちを見渡す。


あれ・・・?サンディさんいない・・・


おいおい、若手ばっかりじゃん!!!!

しかも皆、武器がわりにほうきを携帯してやがる・・・

いかん!!こ、これは予想外だ!!!

ケ、ケンカはダメだよ!!ピースピースゥー!


だいたいこんなとこでケンカに勝っても意味はないし、そんなことは望んでもいない。

だいたい明日、オレがふらふら歩いている時に、逆恨みで襲われたらどうするんだ!

この事態をおさめるのは暴力ではなく話術しかない。

それが出来るサンディがいないと話しにならんではないか!!!!


だが、そんなオレの思惑をよそに西の若手とバラの若手は
互いにガアガアギャーギャー罵り合い悪い方向にヒートアップしている。


あかん・・・こいつぁ一触即発だ!!!!


どうしよう・・・そう思っていると、のっそりとボスがホテルから出てきた。

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《ボス、ご出陣の様子》

そして、オレに「ホテルの中へ入れ・・・あとはまかせろ・・・」と耳打ちし
表へ出るなり若手たちの口論を、叩き潰すような怒声をはりあげた。

あまりの大音声(だいおんじょう)に、ひぃ!!と背筋を震わせるオレ。

後ろを振り返ると、そこはボスの独壇場であった。

ヒンズー語なのでよくは分からないが、
おそらくボスのカーストパワーまで使っているのだろう。

恐ろしいまでの怒声の中、
先ほどまで威勢のよかった西の若手たちは視線を地面に移し、一言も発しない。

そして、なぜかバラのホテルの若者たちまでもブルブルと震えている。

最後にボスが一喝すると、西の若手たちは逃げるように去って行った。

あっという間の決着であった・・・完全なこちらの勝利である。


何事もなかったようにホテルに戻ってきたボスに礼を言うと、
「詳細はサンディから伝える。」
「部屋でのんびりしてろ。何も問題はない。」と新聞を広げた。

か、貫禄が違いすぎる。

インド人が彼のような気骨のある男ばかりなら、
価格交渉なんてとても出来やしないぞw



カジュラホホテル
《ホテルの部屋》

部屋に戻り、時がたった。
プカプカとたばこを吸っていると、サンディがニコニコとやってきた。

この役立たずめwww
「いやぁ悪いねぇw」と全く悪びれる様子がないサンディ。

で、どうなったの?

「あー、西の若手のホテルのオーナーに直接、話したみたいよ。」
「さっき電話でさ、バカどもの教育をきちんとしろって怒鳴ってた。」
「あと、のび太に手を出したら殺すとか言ってたよ。」

ありがたいけど、こわすぎるぞ・・・

「あー、でもマジなんかあったら、ボスはヤるからなー」
「まぁこれで奴らが話しかけてくることは絶対ないよwじゃなw」

おお、サンキュー。

サンディはニコリと微笑むとパタンとドアを閉め、去っていく。


いやあああああああ!!!

さっき絶対ヤる(kill)って言ってたよね!
ってか、絶対ボス経験あるよ!killの!


ボスこええええええよおおおおおおおwwww



部屋の中で恐怖と歓喜でジタバタしていると

あ、忘れてた!とサンディが唐突にドアを開けてきた。

そして開口一番オレにこう言った。

のび太さ、今夜空いてる?と。




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