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25日目!前編 狂犬、更なる戦いへ -バラナシ→ブッダガヤ- [インド旅行記-バラナシ-]

RIMG0774.JPG

作戦開始時刻:午前四時
それは夜の帳が開けきらぬ早朝であった。


オレとIZAMはホテルで作戦決行と同時にプルプルしていた。

扉の前には、牛が寝そべっているのだ。

このホテルから抜け出るためには、その巨体を乗り越えねばならない。

うぬぬ・・・先が思いやられる・・・

勇気を振り絞り、牛のケツをパシリと叩く。
すると、うめき声と共に道が開けた。

よし!とIZAM君とハイタッチをする。

決して、オレの手についた謎のヌルヌルを
彼につけようとしたわけではない。



しかし問題はここからだ。
耳を澄ますまでもなく、路地の奥からはギャンギャン!ワンワン!と
畜生どもの遠吠えや、うなり声が聞こえてくる。

そんな畜生どもが生息する狭い路地を、建物から漏れるかすかな明かりを頼りに
気配を消して進んでゆかねばならんのだ。


0001.png

この緊迫感は、まるでドラクエのダンジョンのようであった。

しかもこのダンジョンに棲むイヌなるモンスターの中には、
狂犬病なる即死スキルを持つ”マッドドック”も多々いるらしい。

ちなみに発症後の致死率は驚異の99.99%である。

000004.jpg
《マジ勘弁して下さい!》



だが、そんなマッドドッグにも弱点はある。
闇に潜むモンスターらしく光と水、風の音に弱いらしいのだ。

しかしIZAMとオレ。二人はニートである。
世間から見ると役職は、どうあがいても遊び人という弱々しい存在でしかない。
そう、遊び人には水の魔法も、光の魔法も使えないのだ。

そんな有り様のこのパーティーには『戦う』という勇ましいコマンドはすでになく、
『逃げる』というコマンドのみが宙にむなしく浮いていた。



0003.jpg

しかし、そんな弱々しいパーティーであるが、
暗闇の中、足下を走り回る犬どもを避けながら、なんとか進み続ける。

そして十何匹目かの犬をやり過ごし、フゥーと一息着いたその瞬間。

ギャオオン!!!!

ひぃいい!!



まさかの横の路地からの奇襲である。

先頭を歩くオレは脳より早く脊髄が動き、
反射的にIZAMの後ろに回り込んで、彼を盾にする形となった。

そして犬はオレの俊敏な動きに驚き、踵を返し去っていった。

ううむ、予定通りである。

しかしIZAM君はオレを振り返り
「いま、オレを盾にしませんでした・・・?」と悲しい目でオレ見る。

ち、ちがう!これは残像拳という高度なスキルでだな、
犬を追い払うため致し方なく行った行為でだな・・・

作戦開始からわずか13分。時刻は4時13分の出来事だった。
それは、立場が完全に逆転した刻限として記録された。

そう、あの瞬間、IZAM君がオレに向ける視線は、
敵である狂犬を見るよりも冷たいものであった。


そんな誤解を受け、いたたまれぬ気持ちのままオレは進み続け、
無事、リキシャというセーブポイントを見つけることに成功する。

駅に着き、電車で聖地ブッダガヤへ。

そして、その電車の中にはIZAMさん!チャイ飲みますか?と
敬語でチャイを渡すオレがいた。

・・・屈辱である。




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