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08日目!階段井戸でリキシャマンに恥辱プレイをうけたあの日 -アフマダーバード- [インド旅行記-アフマダーバード-]

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《著者傍白》

なんや、われ!またワイをだます気なんかい!
なに気安う話しかけとんじゃあ!
ころされたいんか!ごらぁ!!


街を闊歩する野犬たちのように
オレの目つきはすっかりムンバイに着いた頃のそれに戻っていた。

聖人アジャールとは奇跡の存在であり、
オレがこれから付き合っていくのは
ああいうお話にもならないリキシャマンだと気付いたからだ。

とはいえ今日はどうしてもリキシャマンと付き合わねばならない。

なぜならオレが行きたい階段井戸というのは遠く、
徒歩で行くことはまず不可能だからだ。


RIMG0014.JPG


次は・・・負けないよ・・・アジャールさん、見ててください・・・
そう、つぶやいたオレは魔法の本を開く。

その魔法書の名前は「地球の歩き方」という。

これを道端で開くとあら不思議、『おうい、カモがいるぞー』と
リキシャマンを筆頭にイケないインド人たちが集まってくるのだ。

そう、「地球の歩き方」とはハエを集めるラフレシアのような存在なのである。
*脚注 いい本です。


予定通り、リキシャマンを集めることに成功したオレは周りを眺める。

ううむ、みごとに目付きが悪いやつしかいないでないか。

究極の選択で、『運子味のカレーか、カレー味の運子を選べ』というのがあるが、
時には運子味の運子しかない場合もあるのである。

だがしかし、そんな枠から飛び出すのが成長というものである。

選ばない。そういう選択肢があってもいいのだ。

「地球の歩き方くん」キミはよい役目を果たしてくれました。とそっと魔法書を閉じると、

この騒ぎに気づきもせず、
チャイを楽しむムスリム帽をかぶったリキシャマンを発見する。こいつだ!

オラオラどけや!とリキシャマン(悪)を蹴散らし、
リキシャマンに会いに行くという一見矛盾した行動をするオレ。


よう、おっさん。井戸まで連れて行ってくれねぇか?
オッサン「うん?チャイ飲んでからいい?」

ナイスとぼっけぷりだ!やはりこいつは使えそうだ。

うん、もちだ。じゃあチャイ飲みながら聞いてよ。
えーとね、アダーラジの階段井戸ってヤツ見に行きたいんだ。
「ごくごく、いいよ。500ルピーでいい?」

えー!100ルピーぐらいじゃないの?
「そりゃインド人でも無理だわ。じゃあ250ルピーでどう?」

うーん。まぁ、いいか。おkだ、おっさん。よろしく頼む!


RIMG0273.JPG


リキシャに揺られること約40分。
思った以上に長い道のりを経て、オレ達は階段井戸に着いた。

おっさんはどうする?
「いやー実は俺も行ったことないから行ってみたい。」

本当?
「うん、遠いじゃん。ここ。わざわざ来る奴なんていないよ。」

そ、そうなのか。地球の歩き方には堂々と載ってるんだけどな・・・
「あ、その前にコレいる?」

なに、これ?

白い石灰みたいなのを目の前に差し出すおっさん。
「噛みタバコだよ。おまえヤッたことないだろ?なかなかいいぞ?」

にやりとほくそ笑むおっさんに、贈り物を断るような無礼をするな。
と言った親父の顔を思い出し
じゃあ、いただきまーすと喜んで口に入れた・・・

くちゃくちゃ・・・

うげぇえええええええええええええええええええええ!!!!!

イタイタイタイタイタイタイ!!!!!

苦くてまずくて舌が痛い!!!

イタイタイイタイ!!!


ゲェーゲェーいいながら苦しむ俺を見て、おっさんはケラケラ笑っていた。

おい、おっさんこれは毒だろ!!
タバコを名乗っていいシロモノじゃねぇぞ!

七転八倒するオレの姿が、笑いのツボに入ったようで
おっさんはゲラゲラと狂ったように笑っている。

「ぷっぷぷ!そんな、一気に、口に入れたら、そうなるに・・・ぶはははww」
は、始めに言ってよ!!!

「っぷーーーーーwwい、いやwだってよぉ。」
「ぶっwぶはははw一気に、一気に入れやがるとは・・・ヒィーヒィー、ぶっwwww」

コーラでくちゅくちゅぺっを繰り返すオレ。
尋常じゃない泡がたちまち地面に広がる。

「くっ!ぶっwあはっははwwあわ、あわだぁw」
「ぶひゃひゃひゃwもうwもう勘弁してくれよwひゃはははw」
こっちのセリフだ!くそがぁ!い、行くぞ!

「ぶっw待ってwくれよーwヒィーヒヒw」

息子がこんな風に、僻地でおっさんとキャッキャウフフする姿を親父は想像だにしなかったろう。
パパの言うとおりにしたのにな。

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《あ、井戸は素敵なとこでした。》

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《おっさんもノリノリである。》


「いやー笑った笑ったw」
恥ずかしいから僕を見ないで!

「あー、あのさぁ。今から街に戻るんだが、途中で客、拾っていくぞ?」
うん?

「その金でチャイおごってやる。」

どうも、オレはおっさんのおメガネにかなったらしい。
もう、好きにしてくださいと頬を染めるオレ。


道中3人近くがこのリキシャに乗ったり降りたりした。
そして街に入りおっさん御用達のチャイ屋に着く。

チャイ仲間が「よう、おっさん」と声をかける。
「おう、日本からの客だ。こいつ井戸でよぅw」

や、やめろ!!!やめてください!!
オレをこれ以上辱めないでください!!


しかしヒンズー語で話し狂うヤツを止めることなどできなかった。
チャイ仲間たちは、おっさんを囲み、笑いの渦ができ始める。

それどころか、おっさんは身振り手振りで俺の動きを滑稽に表現しはじめる。

もう、やめんか!!!

その芸術的とも言える滑稽な動きに、
奴らは笑いで息ができなくなっていた。

そしてチャイ仲間の一人が唐突に「ひぃひぃ・・・これ食ぇ・・・ぶっw」と
葉っぱみたいなのを差し出してくる。

オレは約束を果たす男です。
お父上様、ご照覧あれと、ノータイムでぱくつくオレ。

・・・あれ、おいしい。
「ひぃひぃー、いやぁ口直しにと、ぷっw思ってなw」

オレは笑顔と優しさに包まれて生きていたい。
でも、それはこんなんじゃないぞ!

オレはホテルで恥辱に顔を真っ赤にして、大粒の涙で枕を濡らしたのであった。

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